国宝薬師寺in奈良西ノ京／西遊記のルーツがここに

～50000字を超えたので前回に続く～

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お腹を満たした後は

近くの世界遺産薬師寺に向かいました

世界遺産興福寺と並ぶ法相宗（ほっそしゅう）の大本山であり、

その元の教えは

西遊記で有名な玄奘三蔵法師の

お弟子さんの慈恩(じおん)大師・大乗基が初祖であります。

国宝慈恩大師　平安時代

良い日に来たみたい

入場したと同時に

↓柴燈大護摩（さいとうおおごま）・火渉三昧（かしょうざいんまい）が始まりました

一般の方による護摩木の願い事への祈願をして

火渉三昧を執行し、無病息災を祈るそうです。

 帰宅する5時頃も僧侶方の声が聞こえておりました

勢いよく火がたちまち登る様を始めてみました

↓食堂に献燈をお供えし白鳳伽藍を荘厳する

燈会（まんとうえ）の当日でもありました

↑夜の風景公式ホームページより

金堂

↓国宝　薬師三尊像　白鳳時代

薬師如来のまたの名は医王如来と言われ、

医薬兼備の仏様だそうです

公式ホームページより

講堂（↓写真左)

ほうおんりんぼさつ（左脇侍）で、

左は大妙相菩薩［だいみょうそうぼさつ（右脇侍）です。

西堂（写真右↑)

公開されていて

お釈迦様の後期をみごとな彫刻で再現されておりました。

公式ホームページより

↓私は東院堂ような古い建物が風情を感じられて

好きです

　国宝 聖観世音菩薩が安置され、

　その四方は鎌倉時代の四天王像が守護しておられて、正座してお参りできます！

南の門には

平成3年（1991）に復元復興された

二天王像↓がいらして

かなりユーモラス！

急がなきゃ～

道を挟んで北側に移動して

入場制限PM４：３０ギリギリセーフ到着

1981年に玄奘三蔵の分骨を拝受した後、

↓平成3年（1991）玄奘三蔵院伽藍を建立されました

平成12年（2000）12月31日に平山郁夫画伯が入魂された

玄奘三蔵求法の旅をたどる大作「大唐西域壁画」は、

玄奘塔の奥に立つ大唐西域壁画殿で拝観できます

629年に玄奘三蔵が唐を発ち、インド・西域求法の旅は、

通過した国128国、先々で教えを頼まれて滞在が延びたそう

3万キロの移動を経て 16年間かけ長安に645年帰路し

まとめた旅行記が有名な西遊記のもとになる「大唐西域記」だそうです。

そして

 持ち帰った質・量共に優れた経典を

18年かけて翻訳した中で般若心経を伝えることが使命とされたそうです。

ちなみに

三蔵法師といえば

こちらの玄奘三蔵法師のことを指すと思われますが、

もともとは

お釈迦さまの教えを説いた「経」、

仏教者の守るべき戒律の「律」

戒経と律を研究し解説した「論」

の三つを究めた僧を三蔵というそうです。

法相宗は

阿頼耶識（あらやしき）

末那識（まなしき）

という深層意識を認めており

肉体の存在現象だけでなく

どのように存在現象を認識しているのかという

唯識（ゆいしき）論の考え「ただ（唯）識（心）だけが世界に存在する」という

この世の中にあるすべてのものは心が創り出したものであるという考え方で、

皆が共通の世界に住んで、

同じものを見ていると思っていても、

見ている世界は総て自分のとらえ方が作り出した別々の世界だというイメージで

つまりは

十人の人間がいれば十の世界があるということです。

（人人唯識［にんにんゆいしき］）

スマップさんの「世界にひとつだけの花」の歌詞も法相ですね

（あっているかしら？）

私が気をつけている

身に起きたことを人のせいにはしない、

自身の経験だけで判断し人を裁かない、

も近いかな？

誰しも個々の世界があり、尊重する気持ちを再意識したいです

薬師寺には

檀家さんがいませんが

宗派を問わないで写経を最大の功徳であると勧めている事も

しかり

宗派を問わず永代供養を受け付けていて

楽しそうに働くボランティアと思われる方の様子や（行事が2つ行われる日であったこともある）

多様な人に寄り添い日常に溶け込んでいる様を感じた

最後に

鑑真大和上も玄奘三蔵像も舎利に礼拝した。

その源となる

↓西塔の前にあったお釈迦様の教えは脈々と根付き息づいている